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2015年8月5日水曜日

MARTIN D-28GE

2014.1にギターリペア中村さんで購入のMartin D-28GE(1999年製)、シリーズシリアルは#140です

「何でマーチン?」、って自分でも不思議です。
自分には縁遠いとも思ってたし、興味もそれほどなかったのですが
今おもえば、購入の数ヶ月前・・・
ギターリペア中村さんでこのギターに触れたときから、何かに「感染」していたんですね(^◇^;)
「世の中にこんな音のギターってあるん?」・・・最初に触れたときの印象です
鈴なりの高音と迫力の低音、そしてストロークしてもばらけないで前へ出ます
でも、そのときはあきらめたのでした、お値段聞いたので・・・


Year : 1999
Top:Solid Adirondack Spruce
Side & Back:Solid Jacaranda
Neck:Mahogany
Finger Board:Ebony
Bridge:Ebony
Bracing:Scalloped Forward-Shift X Bracing
Back Construction:2p
Neck Width At Nut:1-3/4"(約44.45mm)
Scale Length:25.4"(約645.16mm)
Tuning Machine:Waverly
Rosette:Black & White
Pick Guard:Original Tortoise Guard

このギター、マーチン通の方なら多分誰でも知ってるのでしょうが、正直私は知識ゼロでした
それまでD-28という名前は聞いたことがあってもGEなんて聞いたこともありませんでしたが
ネット情報ではこんな風に紹介されてます

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20年代~40年代までマーチン社の「ゴールデンエラ(黄金期)」
と呼ばれる年代の同社による再現モデル「D-28GE」
アディロンダックスプルーストップ、ハカランダサイドバック、
と希少材を惜しみなく使用。
 
同社の他ラインナップとは一線を画した
リアルなビンテージフィールは、そのまま音となっと現れています
張りのあるパワフルなサウンドはアディロン&ハカランダという
絶妙な組み合わせならではの
太く艶やかな音色です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

このギターは、1999年に発売開始され、それからの数年間で600本と少しが生産されました。
数の希少性ももちろんですが、なんと言っても、アディロンダックとハカランダという、
今では入手困難な材のギターと聞けば、マーチン初心者の自分でもなんかワクワクします

はじめてこのギターにさわってからの数ヶ月、購入は断念したものの、どうしてもその音が忘れられません。
Martinとの出会いの半年ほど前にyokoyamaギターを弾いたときにも凄いと思ったのですが、
音の方向性が異なるという以上に、やはり強烈に違うのは迫力です
単に音量とかのことだけじゃなく、何というか骨太かつ鈴なりな涼やかさをもつという
その、音のバランス感覚が見事だと思えました

最初聞いたときの価格が百万円を超えると言うことで、
正直、購入はずいぶんと悩んだのですが、
結局、エレキの売却資金を元に、この長いモヤモヤに決着をつけることにしました
もちろん8%への増税前というタイミングもありましたし(笑)
最終的には随分まけていただきました

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長い前置きになりました。

【割とどうでも良いこと】
初マーチンの自分には、ハードケースすらなにやら特別に見えて、エンブレムすらもカッコイイ!
ケース内には緑の内張、これは発売年が変わると色が変わるようです
この個体は1999年の初年度版なので緑です
ホール内のブレーシングにはナザレス工場で作ったという刻印があります
マーチンなら当たり前なこの刻印も、妙に嬉しかったりします(笑)

【ヘッド】
ヘッドは、おなじみのマーチンヘッド
はっきりした木目があるので最初はヘッドもハカランダかなと思いましたが、ローズの化粧板のようです
チューナーは、Waverlyのペグがなんか機械的で美しいです。

【指板・ネック】
指板はエボニーですが、使用感というのがほとんど無く、フレットの摩耗もありません
ネックはPREWARスタイルのVネック
これはちょっと慣れないと弾きにくいかもしれません
特に指の開きの大きな押弦をする場合には「ありゃ」って違和感があります
私は他にVネックのギターを1本しか持って無いのでそれとしか比較できませんけど
エピフォンのVネックよりは弾きやすいです(笑)

【トップ】
トップはアディロンダックスプルース
最初はもっと白かったのでしょうけど、スプルースは経年変化でアメ色に変わってくるようですね
でも正直私には、いろんな種類のスプルースの見分けというのは・・・ほとんどできません(笑)
「目の詰まった上質のスプルース」という表現を良く聞きますが、
アディロンダックに関しては、開き気味の方が上質だと聞いたこともあります
で、このギターのアディロンダックはちょっと目が開き気味・・・
あはは、大枚はたいたギターですから、そりゃひいき目にもなろうってものです(笑)


【サイド・バック】
サイド&バックはハカランダです。やはり魅力はこの木目でしょうか
実際はこのような板目の材よりも柾目の材の方がずっと高価なのだそうですが、
柾目だと「やったー!」って感じが今ひとつなので、やっぱり、この木目でないといけません
ハカランダの良さ?ですか、
聞き分けられる優秀な耳を持って無いので、木目以外の良さは今ひとつわかってないです
このギターを聞いて、「うっとりするくらい良い音!」と感じたその音が
きっとハカランダ由来なのだと思うばかりです

あと、材の種類・厚みなのか、乾燥からくるのかわかりませんが、
手に取った瞬間わかるくらい軽いというのもこのギターの特徴かもしれません


【ピックアップ】
なんだか、エンドピンジャックの穴を開けるのがもったいなくて(笑)
まだ未装着です、今後とも付ける予定はありません

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機体の状態を一言で言えば「ニアミント」、ほとんど弾かれた感じのないギターで
前オーナーがコレクション目的だったというのもうなずけます
たしかにこの手のギターはコレクターズアイテムになることも多いですが
ケースの肥やしには惜しいギターです
え?私?、すいません、ケースの肥やしですけど・・・

サンプル録画のために、久しぶりにケースから出してきました
よく「ケース保管というのは良くない」という話を聞きますが
調湿材のおかげで、部屋の湿度70%でもケース内は52%、
当然日焼けもなく、実に半年ぶりくらいのご対面ですが、良い状態を保っております
ただ・・・弦が、買ったときのままのエリクサーはもう1年半経過してます(^_^;)
でもめったに弾かないせいか弦はピッカピカなので、かなり迷いましたが弦交換せずに録画にのぞみました
上に書いたとおりPUは未装着ですのでライン音は無しですが、
良い機会ですので、宇坂ギターを全く同じ録音位置で弾き比べてみました
前半がD28GE、後半が宇坂ギターです


半年ぶりにケースから出したわけですけど、弾くのは1年ぶりくらいです
まだ冬眠状態から目覚めてないと思われ、ボディの鳴りが追いついてきていない感じは否めないのですが
やはりこのギターの音はすごいです
録音技術の未熟ゆえ、なかなかお伝えしきれないのが超悔しい(笑)
弦がエリクサーの011ということもありますが、涼やかで鈴なりな中高音
加えてD-28らしい低音の響き・・・・やっぱりこのギターでないと聞けない音だと感じます
一方の宇坂ギターは、やや硬質で骨太ながら深く味のある響き方で
私は、この両者を善し悪しという基準ではわけられません
どちらも好き・・・それで良いのだと思います


2 件のコメント:

  1. 最高ですね。
    泣く子も黙るMartin D-28GE。
    私のD-18GEなんて、すっかり霞みます。
    まさに、水戸黄門で言えば葵の印籠。
    ああ、、、夢のまた夢。
    私も早くMartin D-28(1962)を手に入れられるよう、がんばります。

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  2. 丸に橘さん、こんばんは~

    私なんぞが持つのもおこがましいギターですが
    一度惚れてしまうともう寝ても覚めても頭から離れず・・・
    ついにうちの子になっていただきました
    たまにしか弾いてあげられませんが
    弾くたびに唯一無二だなと実感します
    すでにお察しかとは思いますが、
    私の18GE探しは28GEの兄弟捜しの旅でもあるのですが
    D-18はこれまで何度も弾く機会があり
    その音の良さに惹かれているということももちろんあります
    明るくスピード感あふれる音は本当に素晴らしい
    GEはさわったことないですが、推して知るべし(笑)
    いつかは手に入れたいギターです

    しかし、62年のD28となると28GEの2倍くらいのお値段でしょうか
    以前D28の57年を見て、誕生年ギターだ~~って喜んでたら
    諭吉くん軍団250人連れてこいと言われました(^_^;)
    是非良い出会いがありますように、祈っております

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