2015年12月22日火曜日

L.R.Baggs Anthem のインストール

某氏より、超お安く譲っていただいたL.R.Baggs Anthem
この場を借りて、まずはお礼申し上げます!!

このPUはサドル下のピエゾとトップ裏のマイクをブレンドして出力してくれるのですが
単純なミックスではなくて、200hz以下の低音部は主にピエゾ
それより上をマイクが分担するという作りになっていて
ピエゾの迫力ある低音を活かしながらも極めて生音っぽい出音に特徴があります

私はこれまでL.R.Baggs Anthem SLというライトバージョンを使用していて
その実力は十分にわかっていたので、いつかは兄貴分が欲しいなと思っていましたが
よい機会に恵まれました

こうしたPUのギターへのインストールというのはそれほど難しいわけではありませんので
少し慣れれば自分で取り付けは可能です(自信がなければプロに頼むのが良いですけど)
ということで、インストールの方法をちょっとご紹介したいと思います
ギターはHEADWAY HF-410です

【①弦の待避】

ついでに弦交換するのであれば不要な作業ですが、
まだ弦を使うのであれば、こんな感じで弦を待避させておきます
カポを使うと簡単に弦を固定しておけます


【②旧PUの取り外し】

それまでついていたPUを取り外します
今回はパッシブのコンタクトでしたので取り外しは超簡単!
注意点はエンドピンジャックをギター内部から取り出すときに
ワッシャー類とかを中に落としてこない、と言うことくらいです
ただし、元々PUがついてないギターの場合は、エンドピンジャックを取り付けるために
エンドピンの位置に12mmの取付孔をあける必要があります
孔あけもDIYでできますが、
けっこう注意点が多いし、道具もいるので、これだけをプロにお願いするのも手です

【③サドル下にピエゾを通す孔をあける】

センサーをサドルの下に敷くための穴を開けます
通常は6弦側の端っこにあけますが、
1弦側の端にもあけてセンサーを両方の穴に通すことで、確実な装着を目指すやり方もあります
今回は、エボニーの貫通に手間取ったので6弦側のみにあけました


しかし、このエボニーが硬いこと・・・
結局ドリルでは歯が立たず、キリも併用したんですが、ちとキリの径が太かった(^_^;)
まあ、代表的な失敗例とも言えるんですが
サドルミゾより穴が少し大きくなってしまって・・・不細工きわまりない(笑)
機能的には問題ないですが、「いかにも」感が満載となってしまうので
できる限りこのようにならないようにご注意下さい
ただ、これは言うだけなら簡単なのですが、実は結構難しい(^_^;)
孔が細すぎるとセンサーが上手く通りません
ギターが動かないように固定した上で、小さめの孔から徐々に大きくしていくとか
なんか工夫が必要そうです
今回の敗因?・・・・サドルの厚みが3mm弱という細ミゾのギターを選択してしまったことでしょうか
4mm位のミゾ幅があれば、こういう失敗はあまりおきないと思います(笑)


あと貫通後はサドルミゾの削りくずとかをエアダスター等できれいにしておかないと
出音に影響することがあります

【④エンドピンジャックの装着】

まずエンドピンジャックを装着します
この緑色の棒は、私がいつも使ってる「zizi特製の誘導棒」です
人によってやり方はいろいろあるんですけど、
私はこの棒をギターの外から差し込んで、ギター内部でジャックに突き刺し
そのまま引っ張ってエンドピン位置まで誘導します


このとき、エンドブロックの貫通のために必要な長さは
元々刺さっていたエンドピンジャックと同じにしておくと何度もやり直さなくて済みます


【⑤マイクユニットの装着】

写真を取り忘れたのでマニュアルからちょっと拝借してますが・・・


こんな感じで取り付けます
この絵では上がサウンドホール側ですが、アンセムSLの経験で、
このマイクは割と高音部がキンキンして弾弦ノイズも良く拾うのがわかっていましたので
私はこの絵と違ってブリッジピンホールの下側(ボディエンド側)に取り付けました
接着は強力両面テープを使用します

【⑤ピエゾセンサーの装着】

苦労してあけた孔から通して、銀色のピエゾセンサーをサドルミゾに敷きます


この孔通しを勘に頼って行うのはなかなかの難度です
慣れないうちは先に糸を通して、糸とセンサーをセロテープ等で接着した上で
引っ張り出すとかの方法をとった方が簡単かもしれません
私は、ゼムクリップを一部伸ばして、表側から孔に差し込み
それを内部に入れた指の感触で確認しながら、あとは勘でセンサーを差し込みます

運良く孔に通ったらセンサーを孔から引き出し、サドルミゾの長さいっぱいに敷き詰めます
これはアンセムに付属のelementというピエゾが先端1/8インチが無反応部となっていて
取説によれば「HIGH-Eから少なくとも3/16インチは伸ばすこと」とあるためですが
どんなピエゾの場合でもミゾの端っこまで引っ張って敷き詰めるのが無難と思います
また、センサーにねじれやヨレがないことにも注意して下さい

なお本来はこのあとサドルをセンサーの厚み分削る作業が必要です
今回は0.8mmですからその分削らないと弦高が0.4mm高くなってしまいます
でも、今日の作業は動作確認の目的なので、この作業は省略
結局、弦高が3mm以上となってしまいましたので、後日削ろうと思いますが
PU無しに戻すことも想定するなら、別途PU用のサドルを作っておくのも良いです


上の写真には先端の「無反応部」が写ってますね
これはセンサーのメッシュがばらけるのを防ぐためと
先端を少し細く固く仕上げることで孔通しを容易にするためではないかと考えています

【⑥電池ボックスの装着】

普通はネックブロックか側板に張りつけるんですが
交換がめんどくさくなるのでバックに装着・・・音にも多少影響しそうですが
しばらくこれで行きます


【⑦各センサーとコントロールボックスの結線】

またまたマニュアルから拝借ですが
コントロールボックスのジャックに、マイク、ピエゾ、電源、エンドピンジャックへの出力
の4つのプラグを差し込みます
図のように何を刺すべきかは表示されていますので、間違うことはないと思います


【⑧コントロールボックスの装着】

こんな感じで装着します
ちなみにこのギターのサウンドホール径は98mm、概ねジャストフィットです
サウンドホール径によってはRがあわないとかもあるかもしれませんが
多少の径の大小ならそれほど違和感はないものと思われます


【サンプル音源】

押尾さんの黄昏をちょっとだけ弾いてみました
マイクが入ってますので僅かに環境音も拾いますが、このことでむしろ生っぽさが増します
また、ハムノイズののりやすいアンダーサドルピエゾからも全くノイズが無く、
私の感覚としては極めて低ノイズです
一定の生音感もあり、想像どおりすばらしいPU でした

本来はここからさらに、マイクゲインの設定やミックス量を試行錯誤しながら
好みの音に仕上げていくのですが、今のままでも十分な実力を感じます

アンセムSLと比較すると、やや生音感が高い感じもします
このあたりはギターとの相性などもあるかもしれませんが
SLにはないMIXコントロールがあるのも一因かもしれません



8 件のコメント:

しばしば さんのコメント...

こんばんはー。
某氏です。

ブリッジに穴をあけるのにはやはり抵抗がありますよね・・・
おっとコリンには空いているのか・・・
コリンのエンドピンは12.5mmのストラップピンで対応しました。

いい感じですね、コンデンサマイクと変わらないように感じます。
しかしziziさんやることハヤっ・・・

Zi Zi さんのコメント...

おお、某氏、感謝感謝でございます~~!

超丁寧なとこだとピエゾを外した際に
細木細工で穴埋めしてくれるとこもありますが
特に指示してないと中々そこまではやってくれないかもしれません
穴あきのままでも音への影響はそれほど無いと思いますし
逆に穴埋めをしたらしたで、平滑性とか結構気を遣うかもです

PUのつけ外しはもう何度もやって慣れてますので
今回も1時間ちょっとでできました
おしりに孔あけが必要だともう30分くらい余分にかかってしまいますが
すでに開いているギターなら割と簡単です
でも記事には書きませんでしたが
ほんとは最後に配線類の固定が必要です
もちろんプロに頼めば必ずやってくれますが
私はめんどくさがりなので放置です(笑)
ギターを揺らすとカランカラン言ってます

がめラ さんのコメント...

ziziさん、こんばんは。

いいですね!これも導入考えたことがあります。マイクの取り付け位置で音が変わる
みたいですね。
ライブではピックアップ搭載当然的な流れになっているので、導入にはziziさんの
レビュー大変参考になります。

Zi Zi さんのコメント...

がめラさん、こんばんは

そうですよね、ライブだと必需品かもしれないですね
アンセムはソロ弾きの立場で言えば最上級ですが
弾き語りだと少し繊細すぎるかもしれないので
マグネットの太い音も捨てがたいです(笑)
ネオDのライブ音源もお待ちしています!!

丸に橘 さんのコメント...

凄い大工事ですね。。。。それをあっさりとやってしまうというのも、ziziさんの技ですね。
私には、とてもとても。サドルの底を削るのだけで精一杯です。
私のは、唯一Martin D-45だけパッシブの貼り付けピエゾマイクが付いています。
多分安物なので、大した音はしないと思います。最初から付いていたので、メーカーも分かりませんし。

Zi Zi さんのコメント...

丸に橘さん、おはようございます

いや~、このくらいは多分誰でもできますよ~
確かに勇気は必要ですが(笑)
私も3年前にはサドル削りもなんか不安で
リペアショップにお願いしてましたが
失敗を重ねれば経験値も増えますし、自分でやるのも悪くないとおもいます
でもマーチン3本、ギブソン1本だけは、さすがに孔はあけられないでいます(^_^;)

張りつけピエゾは、
質がよいものはセットアップさえうまくいけば
他のどんなピックアップよりも上質な音が得られる可能性が高いです
45についていたならそんなに悪いものじゃないと思います
是非一度活用してみて下さいね~!


山雨乃兎(やまめ・のうさぎ) さんのコメント...

いいです。(^。^)
郷愁が込み上げてきました。

検索で、「ギターの弦 どこに捨てる」で辿り着きました。
また、寄せて頂きます。

Zi Zi さんのコメント...

山雨乃兎さま、はじめまして
この辺境の地に、ようこそいらっしゃいませです

曲は押尾コータローさんの「黄昏」です
海外のtab譜サイトで覚えたので
オリジナルとは少々違うかもしれないですが
「絶対弾きたい!」って初めて思えた曲でした
youtubeでまだ10歳くらいの外国の女の子が
弾いていたのを見たのが最初でしたが
おかげでtab譜を探し始めるまでは
外国のスタンダード曲かと思っておりました(笑)

「ギターの弦 どこに捨てる」私も疑問に思ったこのテーマ
意外にも多くの方が興味を持っていただいているようです
29日には「弦の廃棄缶、その後」という追跡記事をアップ予定ですので
よろしければ見ていただけると嬉しいです
(ものすごくショウモナイ内容ですが)

こんなところですけど今後ともよろしくお願いいたします!!!