2017年2月26日日曜日

西村歩さんニューアルバム「HEARTLAND」

予約していたCD&楽譜集が昨日届きました



Shining Road <CGDGBD capo:2f>
渚 de Slow Time <CGDGBD capo:4f> 
僕らの冒険 <CGDGAD capo:2f>
ナミダノアト <CGDGBD capo:2f> 
蝉しぐれ <CGDGAD capo:3f>
DareYami <CGDGBD capo:3f>
if <CGDGBD capo:2f>
Feel so Good CGDGBD capo:4f>
茜空 <CGDGAD capo:4f>
Story of Life <CGDGBD capo:2f>
 
アップテンポの軽快な曲あり、美しく切ないバラードあり
これまで西村さんに感染歴のない人にも
是非聴いていただきたいし弾いていただきたいアルバムに仕上がっていると思います

私自身はバラード好きですので「蝉しぐれ」「if」「茜空」「Story of Life 」あたりが
まずは弾いてみたいと思う曲ですが
ちょっとジャジーでおしゃれな「DareYami」もいつかは!なんて思わされます

実は今回のアルバム、採譜者の松本則哉さんから強烈な援護射撃が(笑)


この中には「楽曲別 私的インプレッション&奏法解説」という内容がありまして
曲の印象や演奏上の留意点などが満載です
いやはや、これはもう販促・・いえいえ反則(爆)
何か読んでるだけで気持ちが購入ページにぶっ飛ばされてしまいそうです
しかしご安心を!決して損は無い買物でありますよ

全曲の試聴ページも用意されていますので是非お聞きください



とても音のいいアルバムです
ピックアップは使わない生音録音とのことでリバーブも最小限
私などはとてもそんな勇気はありませんけど、西村さんの演奏力と、KENJI SUGITAのギター
そして録音エンジニアの総合力のなせる技でしょうか
演奏前提では無くとも、リスニングCDとしても素晴らしい出来だとおもいます


2017年2月24日金曜日

「思い出のエレキ達」おまけ


エレキとともに買い集めた教則本(笑)
そのすべてであります

【第1期】

さすがに、30数年ぶりのギター再開、しかも初めてさわるエレキということで
相当謙虚な教則本選定(笑)

しかし、このあと何冊も買うことになるのですが、
ちゃんと本のとおりやり通したのは、左側の「超入門」ただ1冊だけでありました
初めての教則本ということでやや誤解があったのは、
左側の表紙にもある「エンジョイレパートリー」という部分です
「紅/XJAPAN」とか書いてあるので、本にもDVDにも詳しく解説されていて
かッコいいソロとかリフトかが弾けるようになると思いきや・・・・
DVDに音源や模範演奏すらなく、あるのは楽譜のみなのでありました(^_^;)
これは多分著作権がらみの仕様だと思われるのですが
え~~~~~・・・という落胆を思い出します
せめて、ドラムやベースなどがはいったバッキング音源とかでも付いていればよかったのですが~



【第2期】

「上手くならないのは本のせい!」と考えたんでしょうなあ・・・きっと

懲りもせず似たようなセットを購入
しかし、もう予想付くと思いますがぺらぺらとめっくっただけでDVDも見ずに終了(爆)



【第3期】

「ワシには幼稚すぎたんじゃ!」と考えたんでしょうなあ・・・きっと

元々やりたかった速弾きとかアドリブとか、そういう勉強をせにゃあかんよと思い購入
マスターしてたらエレキはやめていなかったのでありますが
1ページも進むことなく挫折



【第4期】

「ワシにロックは向いてないんじゃ!」と考えたんでしょうなあ・・・きっと

最初の頃の謙虚な気持ちはどこに行ってしまったのでしょうか
しかしamazonから届いたせつな、こう考えるのであります「いつか役に立つサ~~」
その「いつか」は未だ訪れることもなく、インクのにおいをかいだ程度で終了




まあまあ、ありがちな挫折への道程であります
そしてこの挫折をバネにアコギを頑張ろ~!と誓ったあの日が懐かしい

2017年2月22日水曜日

すでに旅立った想い出のエレキ達14本


3年前(2014.2)にほとんどを売却、他のものは友人にあげてしまって
1本も残っていないので、もう記憶の彼方だったのですが
機材リストに【すでに旅立った想い出のエレキ達】を追記したので
過去に購入したエレキの記録を可能な限り残しておこうと思います

それにしてもよくまあこれだけ安エレキを集めたものだと我ながら感心します(笑)
アコギでも同じなんですが、メーカーや形やPUや価格でどのくらい違うんだろう??
と言う興味でついつい買ってしまった結果なんですが
3ヶ月で14本・・・やっぱり笑ってしまいますね
しかもエレキ自体半年で挫折、なんともはや・・・・(^_^;)

なお、すでに手元に無いので、写真は当時のオークション画像を使用しています

①Washburn MERCURY(2011.9.15ヤフオク、15000円)
30年以上のブランクを経て、初めて購入したギター
良いも悪いも全くわからずに購入したが、もう音が出ただけで嬉しかった
出品者への連絡で「いつかきっとyoutubeにアップできるように頑張ります!」
と伝えたのでしたが、ついにエレキでのアップというのはありませんでした
全体の写った写真が残ってないのだが、ストラトのような形をしていた



②Epiphone Lespaul Custom/black(2011.9.18ヤフオク、16480円)
ワッシュバーントほぼ同時期にヤフオクで落札
なんとなくレスポールが格好いいと思ったのとハム2発というのに惹かれた



③Bill's Brothers(2011.9.20ヤフオク、3100円)
「アームが付いてる」というただそれだけの興味で購入



④FENDER JAPAN ST-556(2011.10.18ヤフオク、14500円)
この頃になると、Fender、Gibsonと言うのがエレキ界の2大巨頭だと知るようになる
と言うわけでフェンジャパのかなり古いモデルを購入
ど素人の耳にも結構いい音だと聞こえたものだが、
BLADE Shooterというフロイドローズに似たロックシステムが付いていて使用方法が不明
これをどうしたら使えるのかを教えてもらいに
⑥の修理でお知り合いになった「ギターリペア中村」さんにいったのでしたが
そのときに中村さんが弾いてくれた「Windy and Worm」にかなり感動したのが
その後、アコギでのソロギターにつながっていったという
私の短いギター歴の中でもある意味キーポイントと言えるギターとなった



⑤Aria ProⅡマグナ(2013.11.29ヤフオク、2200円)
残念ながら裏側の写真しか残っていない
オークション入手のなかでも最安のギターとなった(^_^;)



⑥Fernandes SFR-512(2013.11.29ヤフオク、5000円)
到着してみると「ヘッド割れ」(^_^;)
運送事故と言うことで保険が効いたのでギターリペア中村さんで修理してもらった
運送会社からの紹介という形だったが、これがギターリペア中村さんとの最初の出会いとなる



⑦LP-X by Mavvis(2013.11.31ヤフオク、5350円)
う~~ん、なんで買ったのか思い出せない(笑)
ただ金色のギターが欲しかっただけだったんだろうか・・・・



⑧Tokai Lespaul LOVEROCK(2011.11.10ヤフオク、17000円)
美しさに惚れ込んで落札・・・なのに
ぺらぺらのナイロンケースに入れただけで送ってきた(^_^;)
なんとプチプチすら無しで、見た瞬間悪い予感がしたのだが
見事に的中で輸送中にPUセレクトスイッチが破損した模様
しかし梱包不良ということで保険が適用されず泣き寝入り
その後のオークションでは、
ギター落札時の連絡で「しっかり梱包お願いします」とお願いし続けることになるのだが
そのきっかけとなったギターなのであった



⑨Epiphone Les Paul Custom/white(2011.11.16ヤフオク、16800円)
白も格好いいと(爆)
しかし、このギターは集めたエレキの中でも際だって音が悪かった
素人なりにいろいろと修正を試みたのだがどうにもならず、友人にあげてしまった



⑩epiphone SG G-400(2011.11.25ヤフオク、11000円)
軽くて弾きやすく、一番使ったギターかもしれない
ソロギを始めてからもずいぶんお世話になった記憶がある
音もハムのわりにはあまり図太い感じじゃなくて結構お気に入りだった
ただどうもボディが軽い分ヘッドとの重量バランスが悪くて
ストラップをつけて弾いてるとヘッド落ちしやすかった記憶がある



⑪Ibanes ag95(2011.12.3石橋楽器、51188円)
買い集めたエレキの中で唯一の新品購入品
「フルアコって何?」という興味にあらがえなかったw
新品と言うこともあるが、とても美しいギターで、弾くよりも眺めてる時間の方が多かった

【写真が残ってないのでamazonから拝借してます】

⑫Tokai LS160(日付不明ヤフオク、80000円くらい)
さすがにちょっといいエレキが欲しくなったのだが
いつもの癖で「とっておき」扱いにしてしまったので、結局はいくらも弾かなかった
4~5kgもあってくそ重たいというのも弾かなかった理由のひとつだったように思う

【写真が残ってないのでamazonから拝借してます】

⑬Electromatic Gretsch Pro Jet G5235(日付不明ヤフオク、20000円くらい)
安くて格好いいギターを探しててみつけた
本当はビグスビー付きが良かったんだけど、お手頃価格では無かったためこれに決定
音も良かったし、弾きやすいギターでもあったんですが
とにかく周囲の雑ノイズ(蛍光灯やらPCやら)を拾ってしまうので
そのうち弾かなくなってしまった



⑭Ibanes(型番不明、日付不明、ヤフオク、金額不明)
実はもう1本、Ibanesのセミアコがあったのだけど
これはなんの記録も残していないので今となっては詳細不明です(笑)
写真だけ残ってました・・



と言うわけで、エレキ時代全14本の記録であります
無駄なようにも見えますけど、当時はものすごく楽しかったし
友人にあげた③⑨以外はMartin D-28GEを買ったとき、ギターリペア中村さんに
かなりの高額で引き取ってもらったので、全然無駄にはなってない・・と今でも思ってます

2017年2月18日土曜日

GODIN MULTIAC STEEL SAのトラスロッドレンチ

今回、デスペラードの練習でも使っているGODIN MULTIAC STEEL SA
少々ビビりますと言うお話は前回もしたのですが
やっぱりネック調整が必要なときにはちゃんと調整もできた方がよい

ビビりの修正といってもゴダンの場合はブリッジ部分がちょっと特殊なので


自分で調整可能なのはナット高かトラスロッドしかない
そして最もお手軽なのはロッド調整というわけで、
早速グーグル先生から4mmと教わったまではよかったのですが
ロッド調整用のレンチ差し込み口があまりにも小さい!
普通のL字六角レンチはとても入りません



ネットでGODIN用のレンチがないかと探してみたのですが、全くヒットしないので
直接ゴダンに質問してみました

【質問内容】

 現在、かなり初期ものと思われるMULTIAC STEEL SA(シリアルxxxxx)を使用中です
ネック調整のためロッドを回そうと思ったのですが
通常の4mm六角レンチでは差し込み口が小さすぎて差し込めません
別にSLIM SAも使ってますが、
そのレンチもMULTIAC STEEL SAには使えませんでした
小さな差し込み口用のロッドレンチというのはGODINで販売されているのでしょうか
そのあたりをご教示いただければ幸いです

そして本日回答がありました

【回答内容】

お問い合わせありがとうございます。下記内容ご確認下さい。
当社で販売は行っていません。
トラスロッドのレンチはホームセンター等で購入できる4mmのレンチです。
ネックエンド部から使用する場合には若干長い為、先端部分をヤスリ等で削り
長さを調整します。
当社でも同様に使用しております。
以上、よろしくお願いいたします。

どうやら、回答のとおり市販のレンチを切るか削るかして使うしか無さそうです(笑)
ちなみにうちにあるゴダン3本は全部中古ギターですが
そのうちACS-SA SLIMという機種だけはレンチが付属していました
しか~し、ACS-SA SLIMは差し込み口がやや広めで
市販品でも使用できるという・・・(笑)

同様の問題でお悩みの全国数万人の皆様、参考にしていただければ幸いであります

2017年2月13日月曜日

西村歩「デスペラード」を始めてみた

西村さんの「デスペラード」
死ぬまでには弾いてみたい曲の一つでありました(笑)
「え、もう死ぬのか?」というご質問はとりあえずシカトするとしても・・・
なんで弾き始めたのかは「なんとなく」としか答えようがない気もしてます

それにしても、最近どうも西村さんの曲から抜け出せないのは
CGDGBDの呪縛ゆえということもあるし
「Jsongs」という秀逸なカバーアルバムの存在も大きかったわけですが
「デスペラード」も同じCGDGBD(多分オープンG)だったのが
Jsongsの流れで「やってみよか」と思った理由だったのかもしれません


まだ数日しかやってないのでなんとも言えないのですが
「とても弾けない!」って難しさではないものの
「西村さんのように弾く」のは、正直とても無理と感じてます

リズム音痴の私にはまさに拷問(笑)
タブ譜だけでは全く勝負にならないので、西村さんの動画をもう何十回も聴いて
リズムを暗記しながら譜面を追っていくのですが
譜面では表現しきれない微妙なニュアンスや音の強弱が、どうしてもまねできません

仮に全部弾き通せたとしても「つまらないデスペラードになりそうだなあ」って感じが
もうすでにプンプンしております
いえ、私も常々別に譜面どおりではなくてもかまわないと思いつつ弾いてはいるのですが
あれだけ格好いい!!と憧れた西村さんの「デスペラード」は
彼のセンスのたまものということにようやく気付いた気がします(^_^;)
せめて僅かな期間でも洋楽にはまった時期が自分にもあったらなあと・・・
願えども、ときすでに遅しです(笑)

以下は6日かかってようやくメロディーになりつつある楽譜の2ページ分です
後半はもっと難度も上がりますし、西村さんの手癖も激しくなります
気持ち的にはすでに暗雲垂れ込めていますが
春頃にはzizi版デスペラードがひければなあって、夢見ております




ギターはもうかなりお久しぶり、と言うより購入後ようやくまともに使っている
GODIN MULTIAC STEEL SAです
ややネックが逆反り気味で強く弾くとビビるのですが
この曲の場合だと上手く使えばビビるのもアジって感じがするのでそのままにしてます


2017年2月9日木曜日

パソコントラブル

天災は忘れた頃にやってくる

寺田寅彦氏のお言葉であります


【画面が突然ブラックアウト】

今朝のこと、突然の暗転・・・・
そのうち復帰するかと待っていたのでしたが、画面は生き返りません
しかし、接続しているUSB機器との通信不良かと思い、
USBハードディスクの電源を落とすと
USB機器を切断したときのwindowsアラート音が聞こえてきます
「フリーズではなさそう」
と言うことはなんとなくわかったのですが、じゃあなんだろう???
6面のディスプレイが一気に暗転したのですが、
それが2枚差しのグラフィックカードの同時死亡のせいとはちと考えにくい
と言うことは、マザーボードのカードインターフェイスが原因か・・・
仕方ないので電源ボタン長押しで強制終了して再度起動しても
今度はwindows10起動時の「クルクル」が表示された時点から先に進みません

OSは生きてそうだけど、これはちとやばい
このままでは、原因のハードorソフトの切り分けすらできないので
ここは「困ったときのセーフモード」と思いついたものの
Windows10には以前あったF8連打によるセーフモード起動というのが存在しません

調べてみると「電源ボタンの長押し切断を2回行うと3回目の起動でセーフモードになる」
とわかったのですが、なぜかその通りやってみても何も起こらず(^_^;)
急ぎの仕事もあるので、サブマシンをメインマシンと入れ替えることを決意

サブマシンもブラックアウト】

いえ、最初からブラックアウトしていたわけではないのです
ですが、6面あるディスプレイのの制御が思うように行かないので
サブマシンのグラフィックカードのドライバを最新に更新したところ、瞬時にブラックアウト
セーフモードの起動も上手くいかない
通常起動時にwindows10起動時の「クルクル」で止まってしまうのも
メインマシンのときと同じです

ここまでくると、さすがに原因は思い当たります
偶然ですがメインマシンもサブマシンもグラフィックカードはNVIDIA製・・ということは
「グラフィックカードのドライバが何らかの原因で不良なモノに更新されてしまった」
しかないはずです

サブマシンまでやられてしまうと言う不幸には見舞われましたけど
そのおかげでなんとか原因の特定ができたというのは不幸中の幸いです

【さて、どうする???】

原因はわかりましたが、画面が映らないことには、
起動してからドライバの差し替えをするなどと言うことは不可能です
こうなってみると、原因は単純なのに意外と手がない・・・

ここで思いついたのがマザーボードのビデオアウトです
この「マザボのビデオアウト」というのはグラフィックカードを使用する場合は不要なものなので
マザーボード代を少しでも安く上げようとする場合は
「ビデオアウト無しのマザボ」を選択することもあります
ただ、私は万一に備えていつもビデオアウト付きのマザボを選択するのですが
それを思い出したのです


さっそく、メインマシンのグラフィックカードをすべて取り除き
ディスプレイをマザボ側につなぎ替えて起動すると見事にWindous10が立ち上がりました
すかさずNVIDIAのグラフィックドライバ関係をすべてアンインストール
その後電源を落として、グラフィックカードを再度マシンに装着し
ディスプレイも再度つなぎ替えて起動すると
何事も無く、6面のディスプレイに見慣れた画面が展開されました
NVIDIAのドライバはWindows10が自動的にインストールしたようです

【編集後記】

いったいどうして「いけないドライバ」がインストールされてしまったのかは未だに謎なのですが
  ■セカンドマシンのブラックアウトで原因が特定できたこと
  ■グラフィックカード以外に「マザーボードのビデオアウト」が装備されていたこと
という2つの幸運でなんとかピンチを乗り切れました
とはいえ、回復まで約1日を要して、仕事にも大いに影響が出たし
なにより、マシンの入れ替えや再設置などの力仕事で、もう疲労困憊(笑)

いつなんどき見舞われるかワカラナイパソコントラブル
みなさまもお気をつけください
(とか言われても気をつける方法って意外と難しいのですけどね)

2017年2月7日火曜日

LINE6 HD500X アコギでも使えるか

エレキをする人なら高確率で知っているLINE6
しかし、アコギをする人の中では知名度も低く、ましてや使っている人となると
それは限りなく少数派といえそうです

しかし、先日モンキーポッドのオープン記念ライブが開催され
その折、地元のアマチュアソロギタリスト様(といってもプロなみの凄腕なのです)が
このマシンを使っておられました
その音が耳について離れなくなってしまった私は、早速同じものを買ってみたと言う次第




✦なぜLINE6 HD500Xだったのか

もともとエレキ用のフロアマルチと呼ばれるエフェクターで
これをアコギに使うと言う発想は、アコギストにはあまり・・と言うかほとんど無い機材です
しかし、上記の記念ライブで聴かせてもらった音が
「深く長いリバーブでありながら音のエッジがきわめて明瞭で奏者の意図が生き生きしている」
ということが、決め手になりました

リバーブを調整したことのある人ならわかると思いますが
一般的なリバーブのパラメーターを4つ上げると以下のとおりになります
 ①種類:HallやPlateなど残響の響き方を変える
 ②ディケイ:残響の長さを変える
 ③プリディレイ:原音の発音から残響音の発音までの時間を変える
 ④ミックス:Dry(原音)とWet(エフェクト音)の混合割合を変える
リバーブを深くしたい場合は②と④を大きくとることになりますが
深くしすぎるとどうしても「原音が残響に埋もれて霞がかかったような音になる」ことになります

これを避けるにはディケイを長めにしながらミックスを可能な限り小さくしていくのですが
それでも音の立ち上がり感(アタックといいます)が弱くなるので
プリディレイをやや長めにとってアタックを形成します
 (ちなみに100ms程度のプリディレイはボーカルのリバーブにもきわめて有効です)
しかし、この調整がきわめて微妙なのと
リバーブ単体ではどうしても思った音にならないといったことも起こりえます
じつはつい先日Lexicon LXP-1を修理に出したのもまさにこのことが原因でもありました

前置きが長くなりましたが、明瞭なアタックと深いリバーブを両立する方法がもう一つあります
それはDryとWetを別々に処理して、可能なら別々に出音することです
これを単体のエフェクターを繋いで実現しようとすれば大規模なエフェクトボードが必要ですが
LINE6 HD500Xはそれを1台で実現できるマシンというわけなのです


✦LINE6 HD500Xでの実際

超多機能なこのマシンですが、多機能故に「非常に取っつきにくい」という面も持っております
すでに同社のフロアマルチを使った経験のある方は別ですが
私のように全くの初対面というケースでは、「鉄則」とも言うべきことがあります(笑)

  ■LINE6で無料配布されているエディターをダウンロードしてインストールする
  ■中古で入手した場合は、本体のファクトリーリセットとプリセットのリセットを実施
         ※ファクトリーリセットとプリセットリセットは手順が異なるので注意
  ■自分用のプリセットをいきなり作るのではなく、内蔵のプリセットをまず研究

まあ、この3点もそんなにハードル低いわけではないですが
マニュアルやグーグル先生にお世話になれば、休日1日あればなんとかなると思います

それでは早速ですが、私が初めて作ってみたプリセット「LongReverb」を見てください




この画面は上にも書きました無料のエディター画面になります
PCとLINE6 HD500XがUSB接続されている場合は、
エディタでのセッティング変更は即座にマシンに反映されます
注目は画面上部の接続図で、上下2ラインに分かれているのがわかりますでしょうか
このプリセットの場合、上のラインがほぼドライ、下のラインがウェットです
これを図中右から2つめのミキサーで混合割合とパンを設定します

2ラインの音をミックスして出力したいときはパンをセンター
別々の出音(例えば左右のスピーカーにDRYとWETを振り分けるとか)のときは
パンをRLに回しきれば良いわけです
ちなみにこの動画では、2ラインともセンター付近にしてます
(ということで、2ラインを使用した効果はやや薄くなっているともいえます)

原音はSUNRISE S-2+LRBaggsパラアコDIの音を使って
LINE6 HD500Xにモノラル入力しています
この音はLINE6 HD500X内部でライン1とライン2に振り分けられます
もちろん2種類の原音(マグネットとコンタクト等)をLINE6 HD500Xに入力して
それをライン1とライン2に割り当てることも可能です

✦使ってみて

いくつか気付いたことがあります

 ■リバーブだけでは長い残響を作るのは困難なのでディレイが必須
 ■空間系(リバーブやディレイ)の使用のみでは音の芯やアタックをつくるのは難しい
  このためには上手くコンプを使うこと
 ■かなり上手く作っても、動画のように録音で使うのは苦しい部分も残るが
  おそらくPAで使うぶんには良い感じの出音になりそうな気がする
 ■同じセッティングの機材でも置き場所を変えるだけで音は変わってしまう

そして、お師匠様(前述のギタリスト様)にもアドバイスをいろいろといただきましたので
もう少し良い感じに仕上げられそうですが・・・詳しい内容は割愛させていただこうかと(笑)

この「自分なりのエフェクトを完成させる」というのは、実はとんでもなく大変な作業です
動画のエフェクトを作るだけでも3日がかりでしたし
ずっと音を聞き続けていると耳が麻痺して善し悪しの判断すらつかなくなります
夜には良いなと思って作業を終了して、朝聞き直すと「ダメ~~~!」なんてこともw
それに、ヘッドホンで作り上げた音がライブで使えるかどうかも保証がない

そんな大変な音作り、おいそれとはネタバレできません(爆)
というか、「なんとか教えて~」というアコギ弾きさんも
きっといらっしゃらないとは思いますけどね~~
ただ、音作りの作業は大変だけど楽しい部分もおおいのは確かです
苦労して作り上げた音で思いっきり演奏して拍手喝采、などと夢見ながら
夜な夜な作り込みを続ける楽しさ、是非ご経験ください

そんなことよりギター練習しろ!・・・そうですよね~~、そっちも頑張ります