2018年2月5日月曜日

NISHIHARA GUITARS REYDEN SJ

実に久しぶりなギター紹介(笑)
「ことの顛末」は4回に分けてたっぷり書いたから、早速本題へ行ってみよう~!


Body : Small Jumbo Cutaway
Top : Solid German Spruce
Side & Back : Solid Honduran Rosewood
Neck : Honduran Mahogany 1p
Finger Board : Ebony
Bridge : Ebony
Bracing : Scalloped X Bracing
Neck Width At Nut : 44mm
Scale Length : 645mm
Tuning Machine : Gotoh 510
Rosette : Buck Eye Burl Wood
Case : Boblen Hard Case

【ヘッド】

このギターの上品さはやはりこのヘッドシェイプから漂い始める
天神板の材が良く分からないのだが、
ほぼ黒と言っても良いので、着色していないとすればエボニーだが
あまり聞かない仕様でもある、もしかすると西原氏がよく使うブラックウッドかもしれない
控え目だけど静かに主張するロゴもいいセンスだ
ヘッド裏はさらに目を引く
コアの木目が素晴らしく美しい!ため息ものである
チューナーはGotoh 510、黒く丸みのあるペグも上品だが、
動きのスムーズさ、チューニングの確かさはさすがだ


【指板・ネック】

指板はエボニー、ネックは今や貴重とも言えるホンマホのワンピース
私の思う「指板の良さ」というのは、
やはり音に切れがあるとか、ハンマリングの音の綺麗さみたいなところに感じる
ネックは演奏性の肝心要と言っても良いが本器も素晴らしい
特にネック裏の質感というか触感は、いつまでも握っていたくなる

ネックヒールは薄いホームベース形状
薄いおかげでかなりのハイフレットにカポを装着可能だが、
ギリギリ「13フレットのオルゴール」はだめだった(笑)

 
演奏上とても助けになるのがこのナット、
強く弾いてもビビらない範囲で絶妙な低さにセットされているため、
ローフレットでの指の負担がとても少ない


【トップ】

トップは初体験となるジャーマンスプルース、僅かにベアクローが入っている
ここまで白いスプルースは初めてだが、とても美しい
できれば焼けることなくこのままの白さでいて欲しいが・・・どうなるだろうか
角度が浅いフローレンタインカッタウェイも、これまで持って無く、いつか欲しかったシェイプだ


【サイド・バック】

サイドバックは、これも初体験のホンジュラスローズウッド
私の知識の範囲の話だが、ホンジュラスローズは、
同じくハカランダの代替材とされるマダガスカルローズに比べて今ひとつ木目が明瞭ではなく
なんとなくぼやけたイメージであまり好きではなかった
でも、このホンジュラスローズはとてもはっきりとした木目で、メチャ好み(笑)
しかも中央の白い模様を「サップ」というのだけど
これがほどよいアクセントになっていて・・・毎日眺めては、ため息付いてる(爆)




【その他】

西原氏が工房の設立当初から練り上げ続けている「REYDEN SJ」の47本目の個体を示すラベル
そして、今回悩みに悩んだのが写真の12mmホール
高級ギターをある意味「キズモノ」にしてしまうこの行為(笑)
でも、どんなに我慢してもいずれピックアップを付けたくなるのは目に見えてる
そのときに素人が穴開けするよりも、いまドルフィンさんに頼んだ方が千倍マシ!
ってことで依頼した
さすがは、熟練のTさん!!、完璧な穴開け!、バリ処理でツルピカダヨ~~、ブラボ==!


【演奏性】

上にも書きましたが、絶妙のナット、握りやすいネック、低くてもビビらない弦高のおかげで
とても弾きやすいです

【音の感想】

かなりなやんだんですが、従来のギター紹介動画と同じ方法での録音としてみました
ZOOM Q8の内蔵マイクで、曲も同じ「WATER IS WIDE」の前半のみです
ピックアップはまだ付けていないので生音のみになります

ステレオマイクというのは、上手くはまれば空気感も出るしいい音にも聞こえるんですけど
先日のような単品のモノラルマイクに比べるとどうしても芯の強さというのが出にくい
もちろん録音の腕と言うこともあるんですが
実際に弾いてる感じとはやや違ったニュアンスの音として録れてしまってるようにも思います
でもまあ、過去のギター紹介動画と「な~んとなく」比較できるかなあと(笑)
ま、いいか・・・(^_^;)

ただ、かなり今更な話なんですが
動画で気付いた自分のピッキングの欠点・・・これが結局音を細くしてる
ちょっとわかりにくいかもしれませんが
特に中指、薬指でのピッキングの時、指が弦より少し下から入って
極端に言えば「弦を持ち上げるように」弾いてるのがわかりますでしょうか
こういうピッキングって音を細くしてしまいます
色々原因はあると思うのですが、一つにはギターを寝かす癖があることもあると思います

・・・と、いろいろと教訓になりそうな動画です


さてさて、どんな良いギターでも、結局のところは生かすも殺すも弾き手次第ですよね
このところギターを弾く時間も減ってるんだけど
綺麗に鳴らしてあげることは難しくても、せめて膝に抱える時間ぐらいは増やしてあげないとなって
改めて思う次第です・・・・(ちゃんと弾いてやれ!!)


12 件のコメント:

しばしば さんのコメント...

師匠
おはようさんです。

簡単に言うと上品(綺麗)だけど元気いっぱいのギターって感じですね。

ヘッドですが多分アフリカンブラックウッドで間違いないかと思います。
ペグボタンはギターフェスの時の2本がエボニーと水牛角だったので
木製ならエボニー、木製じゃなければ水牛角です。
Nさんと話した時に聞いたので間違いないかと思います。

バックのホンジュラスローズのサップもいい感じです。
サップは自分も大好物なのでオーダーの時に
アフリカンブラックウッドのヘッドとバックに入れてもらいました。

ヘッド裏のカーリーコアはいいですねー。
自分もヘッド裏はカーリーコアでってオーダーしたのですが
何を間違えたのかNさんはハカランダを使っていました・・・
オーダーシートにもカーリーコアってはっきり書かれているのに
すごーーーーーーく残念でした。
もしかしたらNさんは全体の雰囲気を見て自分の判断で変えているのかもしれません。
ボディバインディングもカーリーメイプルでお願いしていたのですが
かなり茶系に着色されていました。
多分ロゼッタのスポルテッドメイプルに合わせてきたのだと思います。
まあNさんのセンスに魅かれてオーダーしたので
バインディングに関してはこれでよかったのかなと思っています。

いつも思うのですが師匠の弾き方って優しく丁寧ですよね。
ジュリアン・ラージも言ってましたが
ギターは固いピックで強く弾けば鳴るものではない
鳴らせ方があるんだと・・・
自分も最近になって少しは解ってきたかなと・・・
昔はフラットピックもサムピックも固く厚手のものを使って強く弾いてましたが、
最近はそのギターがよく鳴る弾き方に少しは変わってきたかなと・・・
それもこれも良い師匠に出逢えたおかげかなと・・・(よいしょっと・・・)。

師匠のは#47、自分のは#49とギターも兄貴分なので、
これからも宜しくです・・って変ですね。。。

zizi さんのコメント...

>しばしばさん

なんだか、ここ最近ドタバタしてブログほったらかしてたら
投稿のスケジュールがめちゃくちゃで(笑)
しばしばさんがコメントくれて初めて
そのめちゃくちゃかげんに気付きました
ほんとは、オーディオインターフェイスの記事より先に
このNISHIHARAのつもりだったんで
記事の投稿順序もちょっと修正いたしました

ちなみに、このブログの記事というのは
だいたい、5~10件ほど先まですでに書いてありまして
それらがスケジュールされた日に自動的に投稿されるシステムになっております
大変お騒がせいたしました(^_^;)

NISHIHARA君
相変わらずいい音で鳴ってくれてるんですが
なかなか録音でお伝えできなくて歯痒い思いですw
それに以前のギター紹介動画と同じレコーダー、同じ曲というのに
こだわったせいで
4カポのWATER IS WIDEというのも
やや響き方がおとなしくなった原因かもしれないですね

弾き方が丁寧なのは、久しぶりに思い出して弾いている曲なので
「おそるおそる」というのが正しいかも(笑)
押弦があまり正確じゃないので強く弾くと音がにごるのを
極力避けた結果だと思われます・・・
基本はやはり「強く弾いてかつ音がにごらない」ということだと思うので
僕も修行いたします(笑)

当初のマーチンSPライフスパンから
エリクサーに弦交換して録音していますが
エリクサーの方が不思議に落ち着いた音になります
SP弦が元気すぎたのかもしれませんが
あれだけ「元気すぎる、若すぎる」って言ってたくせに
エリクサーで落ち着いてみると
やっぱり前くらい元気でも良かったかなあって・・勝手な物です(笑)
ただまあ、意外に弦を選ぶかもなあと思えたのも
収穫と言えば収穫、弦交換の楽しみができました

さて、明後日はグレちゃんが到着予定です
予定よりも1週間以上遅れましたけど、こちらも楽しみです!

丸に橘 さんのコメント...

きれいなギターですね。。。。
何だか私も、中古で百戦錬磨の顔をしているものより、「きれいな顔」が一本欲しくなりました。
だめだなあ、、、、ziziさんに刺激されちゃって。

zizi さんのコメント...

>丸に橘さん

刺激と言いますか・・・(笑)
僕も知ってる人が高い「おギター」をお買いになったという情報を聴くと
妙に「ああ、自分も買っても良いんだ~~」って思うことがあります
まるで免罪符ですね(爆)
綺麗なギター、是非是非一本いかがでしょうか

キラキラ45 さんのコメント...

ziziさん
これです!これです!
私が東京ギターフェスで見たギター。
NISHIHARAのヘッドの形、ロゴ、カッタウェイの形(フローレンタインカッタウェイって言うんですね(p_-)
そして、各材の選択のセンス、サップの入り方…どれもがいい感じです。

ちなみに、NISHIHARAギターのブラックウッドにサップの入ったヘッドの写真を携帯の待ち受けにしてた事がある私…(≧∇≦)

そしてそして、音もいい!
ご謙遜されてますが、ziziさんの弾き方も、優しくて素敵です☆
いっぱい弾いてあげてくださ〜い(^-^)/
グレーベンも楽しみにしてます。

zizi さんのコメント...

>キラキラ45さん

コメントありがとうございました

考えてみれば、私よりも先に
キラキラ45さんもしばしばさんもこのギターを手にしておられたという
とても感慨深い・・・・(笑)
なんでフェアから半年以上も買われなかったのか不思議ですけど
(実はいま一つだけ「ん?」って部分はあるのですが)
まあ、姿も音も良いギターで、かなり気に入っております

つい10分ほど前についにグレーベン到着しました
現在、箱から出さずに外気温から室温に戻しちゅうです
今夜にはケースを開けられそうなので
ワクワクしております(笑)

しばしば さんのコメント...

ついにグレーベン到着しましたかー。

あのー・・・
「ん?」が気になるのですが。。。

zizi さんのコメント...

>しばしばさん

到着から6時間・・・先ほどケース開けました
まあ、あきれるほどにNISHIHARAとは異なる音色で
思うつぼの「よっしゃ~~~~!」ガッツポーズです(笑)
ただ、ご老体なのでこれからの管理がちット心配ですが・・・

いえ「ん?」はたいした話じゃないです
イルカさんの動画でも気付いてたんで、イルカさんにも言ったんですがすが
6弦の響きが気持ち弱いっかな~~~てくらいのことです

さて、そんなことよりグレーベン(爆)
なでなでしてやろ~~

Unknown さんのコメント...

生音たっぷりのサスティーン
1~6弦までの音量のバランス
そして見た目と、素晴らしいばかりです。
これではもうマテリアルの所為にはできませんね(笑)

zizi さんのコメント...

>Akiramanさん

あわわ、もうちょっとちゃんと録音してあげないと
かわいそうって思ってましたんですが
Akiramanさんにそう言っていただけるなら・・・ま、いいか(笑)

ギターの材のこと僕も知ったかぶりで色々書くんですが
聞き分ける自信などありませんし
実際、材の性質がどのようにギターの音にかかわるのかも
今ひとつ???(^_^;)
下手するとマホとローズの違いもブラインドなら怪しい(笑)
でも、・・・ってここで思い付いた!
ブログで「ブラインド選手権」やってみましょうか
準備にそこそこかかるかもしれませんけど
春頃開催ということでお楽しみにしててください~~

がめラ さんのコメント...

ziziさん、こんにちは。

本当にきれいなギターですね。外見も音も美しいですね。
皆さんみたいに、生きた音とか死んだ音とか聞き分けられないですが
美しい良い音とは感じられます。
グレーベンの音源も楽しみしていています。

zizi さんのコメント...

>がめラさん

コメントありがとうございます

皆さんに褒めていただいてnishihara君も本望かと(笑)
グレーベンが到着してちょっとさわる時間が減りましたけど
それでも抱えてるだけでもなんかほっこり良い気分です
音は僕も語れるほどわかってないですが
まずは自己満足・・
それが大事かなって思ってます(笑)